2011年12月16日金曜日

12.ポートフォリオ制作.その1

12.ポートフォリオ制作.その1

講評会
前回、完成していない人が多かった「おもちゃの動くしくみ」のインフォグラフィックスの講評会。

他にも惜しい作品や完成していなかった作品等あったが、全体的にがんばっている。

今回はポートフォリオの作成の説明。

ポートフォリオとは、作品集のこと。
デザイナーにとって一番大切なものといっても過言ではない。
就職や海外への留学、転職の際にも必要になってくる。

今回はこの授業で今までやって来た事、作品をまとめたポートフォリオ(作品集)を作成する。
作品作成の時と同じように全てを手書きで作成する。
字も、自分の字で書くのではなく見せる字を書く事。

事例紹介(昨年の作品)
表紙
目次・中表紙
作品・作品説明
以降繰り返し

ポートフォリオの作成
最初にいきなり作り始めるのではなく、グリッドシステムを用意してから作成していく。

スケッチブックにページ構成を簡単に描いてみる。
表紙
目次・中表紙 ※ページ数は不用、どんな順番か分かれば良い
作品・作品説明(逆でも可)この作品のコンセプト、作成にあたっての経緯等を書いて行く。
これ以降は繰り返し

グリッドシステムを自分で作成する。
文字の大きさ、画像の位置等のルールを決める。

グリッドシステム
ブルックマン自信が著者である本
その線にそって、画像や雲照を配置する事で線が見えなくてもそろった形が見えてくる。
レイアウトの喜寿運となる線をひいて、ページが変化してもその線に従う。
見せる為のシステム。

グリッドシステムを意識してもう一度過去の作品例を見てみる。
表紙や目次にも全てグリッドが生きている。

ページ計画をきちんと描く。






2011年12月9日金曜日

11.動くおもちゃのしくみ

11.動くおもちゃのしくみ

前回から引き続き、最終作品の作成。
A3ケントボード上に美しくレイアウトして、今回で作品を完成させる。

step.1作品化に向けてのアドバイス

昨年(先輩)の作品事例紹介
昨年提出されたポーよフォリオをブラッシュアップしたもの

紙面のレイアウトの仕方について
先週作成した下書きを、どんなレイアウトでどのような情報を載せるのか考える。
自分のもっているおもちゃを、初めてそのおもちゃを見た人に伝える為のインフォグラフィックスを作成する。
今まで作成した作品の中から、自分のおもちゃを説明する上で必要であろう物を選びケントボード上にレイアウトし作品を完成させる。

レイアウトの事例
ブルックマンのグリッドシステム
英語とドイツ語のレイアウト本、ブルックマン本人が著者の本。
グリッドを使用しレイアウトを調整することで最終的に美しいレイアウトとなる。

グリッド/格子、ライン取り
表紙にあるグリッドを基本に作成されている。
様々な雑誌や書籍はほぼこれと同じシステムを採用している。
1つのグリドパターンや様々なレイアウトのパターンで作る事が可能。

今回の作品でもまずはじめに1つのグリッドパターンを決めてから作成をはじめると良い。
ポートフォリオ作成の際にも1つのグリッドシステムをしっかりとさだめて作成すると良い。
すべての本にグリッドシステムが生きている。

ヘッダーや説明分の位置や図のパターンも定まってると良い。
ばらばらにする事によって、読み手にとって読みにくいものになってしまう。
同じ内容で同じ事を描いていてもレイアウトがぐちゃぐちゃだと、どのように読むのか読み手がつかめなくなってしまう。
それを意識しながら物作りをする事で物作りの仕方がまったくちがってくる、どんなシステムで作るかをきめることで非常に良いレイアウトの物を作る事ができる。
よほどの事が無い限り、すべてのページのグリッドがばらばらという事はない。

これらの説明を元に、先週から引き続いて作品を完成させること、先輩の作品例の更にその先に完成形がある。

step.2作品制作


A3ケントボード上に美しくレイアウト

step.3共有・振り返り、プチ展覧会

今回最終段階まで進んだ人が少なかったため、来週までに作品を完成させる事。

来週の予定
作品プチ展覧会(今回完成できなかった作品を完成させたもの)&プレゼンテーション
ポートフォリオ制作その1

用意するもの
スケッチブック
画材(必ずサインペン、マーカーを持ってくる事)
A3クリアファイル
これまでの全ての作品
スケッチ、写真等の資料
模型は写真で(最終提出時にチェックします)

2011年12月2日金曜日

10.動くおもちゃの仕組み

10.動くおもちゃのしくみ

最終課題制作。
A3ケントボードに仕上げる。
今日は試作品の作成、来週に完成させる。
※タイトル、サブタイトルやアイコン等を利用する事。
 今までの作品を統合したインフォグラフィックスを作成。

step.1前回宿題になっていた模型作品をみんなで講評会
上手く出来ている人の作品説明会

step.2今回、次回の2回で最終作品の作成

今回は試作品(アイディアスケッチ)


宿題:今日できたヴァージョン(アイディアスケッチ)を物理の先生に見てもらい、アドバイスをもらってくる事。
その証拠写真を提出してもらいます。

2011年11月25日金曜日

09.模型による説明

09.模型による説明

今回のテーマは模型による説明。
前回行った動きの説明(目に見えない現象)をより分かりやすく説明するための模型を作成する。
作成過程をデジカメ等で記録しながら、作成を行う。

step.1オリエンテーション

ガリレオの動く模型本。

step.2アイディアスケッチ

step.3レイアウトのエスキース

step.4作品化

動く構造の模型を作る。
その際、ポートフォリオ作成の事についても考えてファイリングできるものだと良い。

step.共有

2011年11月11日金曜日

07.玩具の動く仕組み

07.おもちゃの動くしくみ

背景にある物理現象の説明。
摩擦・遠心力・揚力・慣性etc
目に見えない現象を描く。

step.1オリエンテーション

はたして自分の調べて来た物理現象の説明は他人に通用するのかどうか、自分がきちんと理解しているのかどうか確認を含めて、自分の持って来たおもちゃの説明を周りの人にしてみる。
説明する際には紙に描きながら、筆談をしながら、聞いている人にメモをとってもらう等の工夫をすること。

世の中の事例紹介
ネットで検索するだけでもたくさんの事例があげられている。
オリンピックの競技説明本
スキーの板がどうして滑るのか
このような例を参考にまずは自分でおもちゃの説明をしてみると良い。

また次にあげるおもちゃに関しては、既にネット等で動きの説明についていくつか例があげられている。
コマの回るしくみ
ヨーヨー
飛行機
竹トンボなど・・・

前回まではおもちゃそのものがどうなっているかの説明だったが、今回は目に見えないしくみについて作品化して説明をする。

step.2アイディアスケッチ

レイアウト、構成の仕方等を考えながらラフスケッチを描いていく。

例/シーソーのおもちゃ
テコの原理を利用して進んでいる⇒テコの原理を調べる
しかし、このおもちゃとテコの原理が繋がっているようには見えない。
具体的にこの現象がどのようにしておもちゃに働いているのか、その動く事にたいしての説明はおもちゃにはない。
どのような現象でどのように力が働いて、どのように動くのかを絵と言葉を使って説明する。
タイトルだけでもどんな力が働いているのか分かるように描くと良い。

専門家は原理を文章で表現する事は可能だが、誰がみてもその現象を理解できるように説明する事はできない。
デザインの仕事はここからと言える。
誰が見ても理解できるように図や文章を利用して表現することがデザイナーの仕事である。

step.3レイアウトのエスキース

step.4作品化

おもちゃの動きの背景にある物理現象を視覚的にA3ケント紙上い美しくレイアウト

step.5共有・振り返り

講評会

2011年11月4日金曜日

06.時間的な変化・遷移

06.時間的な変化・遷移

先週は動きを言葉で説明する表現方法を行った。
今回は基本的には図を使って、言葉は使わずに表現する。
(パラパラ漫画のような物を思い浮かべる)

step.1 映像的な表現の基礎

まずはスケッチブックを使用して練習を行う。
縦方向に5〜6個の升目を描いて、先生の言ったタイトル通りの動きを図で表現する。

第1問:1人が遠くから歩いてくる様子(遠近法、時間の推移を表す)/制限時間3分
単純なものでも、リアルに人間を表して物でも良しとする。

第2問:1台の車が右から左へ走って行く様子

題3問:ボールがバウンドしながら進んで行く様子
この問題は、今私達が取り組んでいる玩具の動きの表現方法に一番近いものと言える。

表現方法のヒント
フレームの端から入り出て行く⇒物が動いているのではなくフレームが動いている。
自動車の動き(背景が動く事に酔って車自体が動いていると錯覚させる)
⇒ズームイン、ズームアウト(車が来てこちらを通り過ぎて去って行く表現)

今日の目標
みんなの持って来た玩具がどのような動きをしているか、コマ割りの絵によって表現する。
それぞれの動きが時間経過によって変化して行っている様子を表現すること。

step.2 玩具の動きとその要員をコマ落としで描いてみる

最修訂に作品にする為に、まずはコマ落としで描いてみる。

step.3 レイアウトのエスキース(下絵)



step.4 作品化
   玩具の動き=変化・遷移をA3ケント紙上に美しくレイアウト



step.5共有・振り返り/プチ展覧会

今回の優秀作品

次回の課題
玩具の動くしくみについて、物理現象の説明を行う。
摩擦、遠心力、揚力など目に見えない現象を描いていきます。